昨年から「何十年ぶりの世界不況」と言われている中、日経平均株価も7000円台に突入し、株式市場の商いも低迷している状態が続いている。そんな中で、株式投資からFX(外国為替証拠金取引)に乗り換える個人投資家が急増しているらしい。テレビコマーシャルでもFX会社が最近はよく流れている。一昔前なら考えられなかったことだ。
しかも「FXは儲かる!」といった言葉が一人歩きしているため、どうも気軽な感じで始める人が多いようだ。「お年寄りのタンス預金」と言われるように、資産をたくさん持っているのは高齢者であることが多い。使い道もないもんだから(失礼)、お手軽な資産運用としてFX、外貨預金を始める高齢者の方も増加傾向にある。
外貨投資の入門編として外貨預金が最適だと捉えられているようだが、外貨投資は投資のプロ曰く「ハイリスク・ローリターン」のようだ。1年満期で外貨預金を持つ場合、1年後の為替レートで収益が決定する。仮に金利が5%あったとしても、1年後の為替レートを予想するのはプロでも難しいというわけだ。
まして、素人に為替レートが今後どうなるかなんて分かる由もない。そんな外貨預金を「外貨投資入門」として考えるのは安易である。こんなこと言ったら元も子のないが、証券会社も顧客が増えれば増えるほど会社が潤うわけだから口八丁手八丁で勧めてくる、ぐらいの心構えでちょうどいいわけである。
今は書店へ行けば、FXや外貨投資に関する本は山ほどある。もちろん「知識」として読んでおくのはいいが、大半は個別の投資手口を手ほどきしているだけのような薄っぺらいものが多く、FXの裏に隠されている「本質」を語っているものは少ない。本当のことを書いたら、誰もFX投資など始めないからである。日本人は単純だから美味しい話には乗るわけだ。
だいたい、本を読んでFXで儲けれるぐらいなら、もっと「リッチマン」が世の中にゴマンといるはず。1万円もあれば始めれるわけで、言ってみればFXは誰でも始められる敷居の低い資産運用なのである。しかも、株式投資と違いFXには「レバレッジ」というジャンプ台があるため、天国にも行けるし奈落の底にも落ちれるのである、怖い言い方ですが・・・